学校建設支援

学校建設支援

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カンボジア各地

支援前の状況

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2007年現在、カンボジアには6,180の小学校がありますが、そのうち、1~6年生までを設置している完全校は約70%の4,246校にとどまっています。
完全校ではない小学校に通う子どもたちが、小学校6年生までを修了するには転校を余儀なくされており、6年生までを修了することなく、中退してしまう子どもたちが多いのが現状です。
また、教室数で見てみると、2007年のカンボジア教育省の報告では、すべての就学年齢の児童が小学校に通うためには、15,000教室が不足しているといわれています。
そのため、子どもたちを受け入れるために小学校は2部制、3部制を取って対応しているのがほとんどです。
10年前は52%の小学校が2部制を導入していたのに対して、現在では80%の小学校が2部制を導入していることから、教室数の不足が近年、際立ってきていることが分かります。

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学校や教室があったとしても、その建物は「危険」であることがよくあります。
天井には穴が開いたままで雨が降ると授業ができなくなったり、壁が薄いせいで隣の教室の声が響いて授業がまともにできなかったり、壁や天井を支える梁(はり)が今にも折れて、子供たちの頭上に落ちてきそうな校舎もあります。
子どもの親たちは我が子を学校に通わせ、いい教育を受けさせたいと願う一方で、校舎が倒壊して我が子が怪我をしてしまわないかと、気が気でなりません。
さらには、子どもたちだけでなく、教員も劣悪な環境を嫌って、ボロボロの学校には赴任したがらず、教員不足すら招いている状況です。

子どもたちが落ち着いて勉強できる校舎、親たちが安心して子どもたちを通わせることのできる校舎が必要とされています。

活動の目的と内容

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学校建設支援はセカンドハンドが発足して以来ずっと、支援活動の中心となっています。
家族の未来、復興中のカンボジアの未来を担う子どもたちに教育の機会を提供することをセカンドハンドは重要視しています。

セカンドハンドは学校建設で主に、経済面で支えています。
しかし、ただ建設費用を現地に渡しているというのではありません。
学校の建設に当たっては学校の先生方、子どもたちを学校に通わせる親たち、地元社会の中心的な役割りを担うお寺のお坊さんたちと一緒に「学校建設委員会」を設置します。
この委員会で議論を重ねて、どこにどんな校舎が必要なのか、どういうプロセスで建設を進めていくかなどが決定されていきます。

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学校の建設は現地のプロの建設工たちを中心に行われますが、学校の近所の男性たちも素人ながら、参加します。
これは、建設後の校舎の保守・整備を地元の人材で行っていくことができるよう、その技術を地元に移しておくためです。
また、建設業者はしばしば、経費を減らして儲けを増やすために「手抜き工事」をすることがあります。
手抜き工事を防ぐ為にも技術的なチェックも行います。

地域住民が委員会で議論をし、建設にも参加することを通して、寄付で学校を「建ててもらった」ではなく、自分たちで「建てた」という自信と誇りが、その後の学校運営や維持管理に、住民自身が意欲的に取り組んでくれることを期待しているのです。

学校建設に合わせて、衛生的な井戸とトイレを建設することがしばしばあります。
これもただ施設の建設が目的ということではなく、新設された井戸とトイレを通した「衛生教育」を行っていくためでもあります。
学校で衛生について学んだ子どもたちが、その知識を家庭に持ち帰り、地域全体の衛生環境の改善が期待されています。

また、カンボジアは内戦中に無数の地雷が埋設された国です。
学校の敷地内も例外ではなく、地雷原となっている地域では新校舎建設の前に、地雷がないかのチェック・除去作業を行う必要もあるのです。
支援12校目となったサクリエム小学校では敷地内から地雷1個と不発弾4発が発見、撤去されました。

活動の経緯

完成時期 学校名 州 支援金額 備考
1996年3月 トマイ小学校 コンポンスプー州 約300万円
1997年6月 オットンポー小学校 タケオ州 約580万円
1998年3月 キリチョンコ小学校 タケオ州 約600万円
1998年6月 チュムクリエル小学校 カンポット州 約730万円 2棟
1999年3月 キリチョンコ小学校 タケオ州 約460万円
1999年10月 ピートゥヌンー小学校 スヴァイリエン州 約470万円
2001年3月 チアティーテ小学校 チアティーチ州 約470万円
2002年3月 サムロン小学校 カンポート州 約470万円
2003年6月 アング・モントレイ小学校 カンポート州 約470万円
2004年7月 コブトロック小学校 コンポントム州 約470万円
2004年9月 センソック中学校 プノンペン郊外 約110万円(総額330万円) 小指会支援
2005年10月 サクリエム小学校 カンポート州 約470万円
2006年8月 センソック高校 プノンペン郊外 約380万円(総額800万円) 小指会支援
2008年1月 トヴァイン小学校 スヴァイリエン州 約530万円
2008年12月 トマー・サムリエン小学校 コンポントム州 総額520万円 (株)ディアーズ・ブレイン支援